最近、仕事場であったり、テレビ番組であったり、ラジオであったりで、「さす」という言葉を耳にします。
実際の使用例としては。
「この資料じゃ、ささんないよ!」
「この企画が、なかなかささらなくて……」
とか。
要は、相手に印象をもってもらうような場合に、提案したことがらが心に刺さるかどうか、ということ。
確かに言われてみれば、ピッタリな表現のように見えますが、今までそんな表現に出会ったっけ?
広辞苑第6版で調べてみると、「さす」という言葉も、「止す」「刺す、挿す」「注す、点す」「差す」「差す、指す」「捺す」「鎖す」と、様々な漢字が使われていますが、「印象に残す」というような意味合いは、いずれも存在しなかったです。
日々、新しい言葉が生み出されていますが、先の広辞苑の新版が出版されるようなときには、「刺す」という言葉に、新たな意味が追加されているかもしれませんね。